各種特殊加工見本を作らなきゃ(2)
公開日: 2022/03/31 更新日: 2022/04/01
- 読み物(製版)
- その他
これまでの各種特殊加工見本のデザインを踏襲しながら新たな特殊加工を追加しました。
1)修正点
●網点表現(グラデーション・ダブルドット・シングルドット)はしっかりとした打合せやテスト加工などを綿密にする必要があり、仕上がりイメージを提示することが困難と感じましたので削除しました。
ご興味がありましたら是非お問い合わせ下さい。
●問い合わせが多い型押しや浮き下げの説明を追加しました。(下記2を参照してください)
2)新しく採用した加工版について
●ミラクルエンボス(新)
専用のソフトを使用してデータを作成します。細線の蛇行表現などで奥行きがあると錯覚させる技法。
海賊の服に使用しました。
●ザラピカ(新)
版の表面がフラット(通常の凸版状態)の箇所と微細な凹凸がある箇所をつくり光沢分とマット部分を作り出します。
海賊のバンダナに使用しました。
●ザラザラ(新)
データ上で全ての凸面に小さな凹凸をつけ通常の箔で押してもつや消しの表現ができます。ザラピカのピカのエリアがないメージ
●マグザラ(新)
マグネシウムの特性を活かした細線腐食でザラピカを表現させたもの、作成にあたってデータ作成の数値を直した
データ作成の内容と腐食内容が異なり、2段腐食版に比べて安価に提供できます。
●スパイダーウェブ
通常の腐食で作成できる表現方法。印刷の絵柄の上に箔がしっかりと抜けるような間隔で細線を箔押を行います。箔の光加減で印刷が見えづらくなることでい印刷の上に箔押しされた細線の間に印刷がみえるような加工をすることでことでMKSなどのパターンではなくシンプルな同心円を採用しました。
●凹版凸版の組み合わせで表現する加工説明
箔押し:鏡文字の凸版で箔押したもの
箔押し+浮出し:鏡文字の凸版で箔押し、鏡文字の凹版と通常の凸版で挟み込み一部を浮き出したもの
浮出し:鏡文字の凹版と通常の凸版で挟み込み一部を浮き出したもの
型押し:鏡文字の凸版で箔を使わずに押したもの、箔押より低い温度で加工することが多い
浮下げ
(※デザインカンプを机の上に広げている風景写真を挿入)
3)特殊加工版について
●MKSパターン
パターン種も現在進行中のMKSパターン帳より選定することにしました。
使用する箇所は前回同様に鳥の羽にきまりました。
(※MKS見本帖の試作画像挿入)
●サイジング
前回データを流用。細かなラインをブロックごとに角度を変えることで動きを与えることができる前回同様宝箱のコインに使用しました。
●チェンジング
絵柄変更、旗の中に骸骨マークとKAIZOKUの文字を入れ替わるように変更
PIRATE(海賊)を表記したら営業ミーティングにてピラッテって何?と
質問があったた。やはり分かりやすく理解してもらえるのが大切、海賊の旗に使用しました。
●梨地加工
問い合わせ頻度が高く、前回より引き続き採用パターンの大きさ違いでで2種あります。
●ヘアラインっぽい
金属の表面を研磨したような細い筋で凹凸をつけた特殊版、表面のヘアライン模様をつけることで、ヘアラインっぽい模様が転写される。
●カーボンっぽい
繊維を編み込んだ模様(カーボン柄)を版の表面につけ転写することでカーボンっぽい模様をつけることができます。
●特殊加工
サンドブラスト
製版された版の表面に小さな粒をぶつけることで表面に細かな凹凸をつける方法
粗粒の60番と細粒100番 2種類の細かさを用意しています。この版で加工すると光沢の箔がツヤ消箔で押したようになります。