ザラピカ&ミラクルエンボス見本作成の裏側Vo.4
公開日: 2021/07/07 更新日: 2021/07/16
今回は、いろいろな苦労の末、みなさんに見てもらえるようになったザラピカ(TM)とミラクルエンボス(TM)の作成の裏側をインタビュー形式でご紹介させて頂きます。
第4回は紙の手配、印刷、加工など全体の工務にインタビューしました。
-よろしくお願いします。
Q.仕上がったデザインを見て加工手配時に注意するポイントはありましたか?
A.コストや印刷・箔押などの加工適正などのバランスが良かったからです。
Q.印刷・表面加工・箔押加工とポストプリントの加工が基本の手配ですが表面加工や箔押を前提とする印刷物だからこそ注意していることはありますか?
A.咥えを広めにすることと、両面印刷の為ブロッキングなどのトラブルに注意が必要です。
Q.スケジュールとして校了から日程はどれくらいとってましたか
A回は長めで3~4週間程度で考えていました。
Q.テスト版の作成や箔押の試作作成はされたのでしょうか??
A.今回は試作作製は行ってません。
Q.今回の版はどのような仕様について(材質・厚み・その他仕様)
A.銅版3mm+真鍮4mm(ギーツカット)です。
Q.今回使用した箔押し機を教えてください。
A.BOBST 自動平圧機です。(こちらのページトップ写真の機械です)
Q.加工前のスケジュールがかなり遅れていており手配後のスケジュール変更のなかでどのような気苦労がありましたか?
A.何度か変更があり、その度に加工依頼先の予定への影響を極力減らすよう掛けました。
Q.今回本番の加工の際に問題が発生しいろいろな解決案をだされたようですが、それはやはり現場の職人との話し合いででてくるものなでしょうか?
A.現場のオペレーターの方と私たちの経験などを元にうまくいかない原因をつずつつぶしていき、最良と思われる条件を出していきました。
Q.ザラピカとミラクルエンボスを同時に箔押加工についてそれぞれの注意点はありますか?
A.どちらも2段腐食版の為、ムラ無く強い圧をかけないといけないので条件に対応した機械や表面との密着が良い箔の選定が必要だと思います。
Q.ザPP貼りを表側と裏側で変えていますが、それぞれの違いについて、またPP貼りのメリットについてお答えください
A.PPの種類を変えたのは、サンプルとしてツヤとマットの両方を見せれた方が良いと考えたからです。
PP貼りのメリットは高い付加価値性と、箔を引き立てることができます。ツヤPPは箔の光沢をより増し、マットPPは箔の光沢との対比を演出できます。
Q.表面の箔を2種類使用されていますが、その目的は
A.Pにミラクルエンボスした場合、光沢が良すぎてギラギラが強く非常に見にくい仕上りとなっていた為、ツヤ消し箔に変えました。
Q.Q2と重複しますが今回は表面加工をされていますが、ザラピカの箔押加工に向いている紙などはあるのでしょうか?
A.平滑の良い、板紙かと思います。
Q.ザラピカやミラクルエンボスをトライしたいという方に一言
A.し加工の難易度は少し上がりますが、デザイン性・付加価値性の高い仕上りが期待できますので、是非一度試して頂ければと思います。
-ありがとうございました。