データの解像度について
公開日: 2021/01/29
- 読み物(DTP)
当社でも入稿データをいただく際に、モノクロ2階調1200dpiできれば2400dpiが望ましいとお伝えします。なぜ2400dpiなのと疑問に思われると思います。これは印刷の線数と関連しています。
■平滑度
モノクロ2階調解像度と出力機の解像度と同じ数値が適切となり、当社の出力機と同じ2400dpiが望ましい1ピクセルをプリンタの1ドットで再現されます(平滑度1.0と呼びます)
■ハーフトーンセル
通常のオフセットであれば線数から必要解像度を導き出されます。
線数 175lpi=2400/175=13.7
線数 150ipi=2400/150=16.0
線数 133lpi=2400/133=18.0
となります
1つの網点を表現するには(ハーフトーンセル)16×16が必要と言われており
16×16=256のマス目で01%~100%を表現しています。
上記の計算式では2400dpiがあれば150線相当の品質の保証がされています。
■モノクロ2階調
当社の箔押版を含め基本は凸とそうでない部分(凸版)、凹とそうでない部分(凹版)、そして孔版でも基本は網点がなく、出力機の性能を考えると2400dpiが望ましい。
ただ、製版や箔押加工を行う中で1200dpiでも問題ないことも多く1200dpiのデータにて製版させていただくことも多くあります。
■グレースケール
計算上では350ppiで問題はないですが、一般的には600ppiが望ましいとされています。
網点の掛け合わせではないため350ppiと600ppiの差が出る可能性があるようです。
(オフセット印刷など場合)
■多色(CMYKを含む)
線数の倍の解像度が必要とされており
150線だと300ppi
175線だと350ppi
と導き出されます。
ただ、当社の一番粗い設定47線だから94ppiでOKというわけではなく
やはり最低でも240ppi以上は必要ではないかと思います
(当社ではないですが、大判ポスターなどは低い解像度で出力されているようです。)